花和産業が取り組むSDGs
世界中が2030年の達成を⽬指して取り組んでいるSDGsに、花和産業も地球の⼀員として真剣に向き合っています。
SDGsの理念である「誰ひとり取り残さない」精神に則り、⼟⽊⼯事を主事業とする私たちが企業としてコミットすべき社会課題を考え、その解決に寄与するために具体的に取り組み、関わりの深いSDGsゴールに貢献していきます。
事業を通じてSDGs に
貢献する取り組み
インフラの⻑寿命化
⽇本では⾼度経済成⻑期に整備された道路橋やトンネル、上下⽔道管などの社会インフラの⼤半が、2040 年頃に耐⽤年数を超えてしまいます。加速する気候変動の悪化と、それに伴う⾃然災害の増加も重なり、近年では道路橋の崩落や⽔道管の損傷などが実際にあちこちで起こるようになりました。
こうした時代の中で、私たち花和産業がやるべきことは、⽼朽化する道路橋や上下⽔道の⻑寿命化(保全事業)に、今まで以上にしっかりと継続的に取り組むことです。私たちが保全したインフラは、この先少なくとも50 年は⻑持ちすることを⽬指して、施⼯に必要な特殊技術・新技術の取得や研鑽に社員全員で努めながら、皆さんに安⼼して住み続けていただける横須賀市、神奈川県になるようインフラの保全⼯事を継続してまいります。
まちの防災と
レジリエンス向上
世界的な気候の研究機関(IPCC)の最新報告でも、気候変動の状況はより厳しさを増し
ているとのことです。私たちの⽣活の中でも、猛暑やゲリラ豪⾬、強⼒な台⾵の頻発など、異常気象を実感するようになってきました。⽇本は世界でも1、2位を争うほど災害リスクが多いと⾔われ、特に横須賀市は海に⾯し、崖が多いので、例えば台⾵の後に道路が冠⽔したり、海からの砂が溜まって通⾏できなくなったり、崖崩れが起きたりする可能性が⾼いのです。
私たちは地域のこうした環境を熟知し、平常時は崖崩れの防⽌⼯事などを必要な箇所で⾏い、災害時には24時間365⽇いかなる時でも社員が出勤して、被害を受けたインフラの復旧を中⼼に、迅速にまちの機能の回復にあたることを仕組み化し徹底しています。
事業所には⼤型の発電機も常備し、もしもの時には電⼒を⾃給できるようにしています。
また、毎年数回ずつ、神奈川県、横須賀市、⽶海軍横須賀基地、消防署、⾃衛隊の⽅々と共同で防災訓練を⽋かさずに⾏っています。このようなまちの防災および迅速な復旧のための取り組みに今後も⼒を注いでいきます。
事業によるSDGs への
貢献を⽀える取り組み
社員の働きがい向上と資格取得⽀援
⼈⼝減少が進む⽇本において、インフラの⼟⽊⼯事を⾏う社員は、社会にとっても⽋かせない⼤切な⼈材です。昔は⽇当制だった⼟⽊業界において、私たちは社員に安⼼して働いてもらえるようにいち早く⽉給制に切り替え、横須賀市内の同業者の中でもトップレベルの基本給に設定しています。熟練の世代を知恵と技術の宝庫として⼤事にしながらも、年齢に関わらず働きぶりを公正に評価し、給与や賞与に反映しています。年間の休⽇の取得可能⽇数も市内同業者の中でトップレベルです。
また、安全で正確な⼯事を⾏うために⾝に付けなければならない⼟⽊の技術資格は多数ありますが、個⼈で取得するには費⽤も⽇数も⼤きな負担となります。私たちはこれらの必要資格を、会社の費⽤と業務時間を使って取得できるようにしています。
このようにしている理由は、社員が⼟⽊⼯事にイキイキと誇りを持って⾼い技術で取り組み、経済⾯でも余裕を持って、家族や⼦どもに快適な暮らしや⼤学進学などの進路の選択肢を与えられるようにするためです。こうした取り組みは横須賀市での暮らしやすさにつながり、市外への⼈⼝流出を防ぎ、同時に市外から仕事を求めて転⼊する⼈を増やす可能性もあると考えています。愛するまちの持続、そして地域の次世代がつくる社会がより豊かになることを願い、この取り組みを継続しています。
地域の学校への
出前授業
横須賀市内や神奈川県内の中学校・⾼等学校に対して、年に数回、出前授業やインターンシップの受け⼊れを⾏っています。まだまだ知られていない⼟⽊業界の仕事の魅⼒ややりがいを、従事している若⼿社員から次世代へ精⼀杯お伝えしています。「⼤変そう、きつそう」などというイメージが強い業界かもしれませんが、これからの社会になくてはならない存在として⼤きな意義・可能性を持つ仕事でもあります。近い将来、テクノロジーの進化によって、ロボットやAIと⼀緒に働く業界になるかもしれません。地域の⼦どもたち、若者たちと直接ふれ合う出前授業は、社員の成⻑や気持ちの張り合いにもつながっています。地域と共に⽣きる私たちの仕事を、これからも次世代へお伝えし続けていきます。